今冒険しているダンジョンの難易度は?「ファイブフォース分析」 ワクワク経営コラム【第31回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

冒険の途中、今いる地域やダンジョンの難易度がどれくらいなのか、気になりませんか?
自分のレベルや持っているアイテムなどで太刀打ちできるのか、これから行こうとしている地域やダンジョンについても同様です。
あまりにも難易度が高すぎるようなら、レベルを上げたり装備を整えてから再挑戦するのも一つの方法です。

経営において、今いるダンジョン(業界)の難易度がどれくらいなのかを知る方法の一つとして、ファイブフォース分析があります。
以前、外部環境の分析手段としてPEST分析を紹介しましたが、PEST分析が政治や社会といった大きな視点での環境分析手段なのに対し、ファイブフォース分析はもう少し小さな単位での分析となります。
これは、業界内での事業環境を5つの視点で分析するものです。

その5つの視点とは、以下の通りです。

1.業界内の競合関係
業界内に多くの競合他社がいて、激しく競争し合っているという場合は、より利益を出しづらくなります。

2.買い手の交渉力
これは、お客さんの立場の強さ、のようなものです。
自社が下請け企業であれば、元請け企業の立場が強いことが多いでしょう。
また、一般のお客様の場合も、商品にそれほど愛着がなく他の商品でもよいという状況であれば、高い値段で売ることは難しくなります。

3.売り手の交渉力
こちらは逆に、仕入れ先(サプライヤーや外注先など)の立場の強さを表します。
より材料が希少なものであったり、大手商社に流通を押さえられているような場合は、売り手の交渉力が強くなり、値上げに抵抗できないといったことがあります。

4.新規参入の脅威
業界への新規参入がしやすいかどうか(参入障壁が低いかどうか)というものです。
新規参入がしやすければ、それだけ競争が激しくなり、値下げ合戦になったりしがちです。

5.代替品の脅威
新規参入と似ていますが、別のカテゴリーの商品やサービスでも、お客さんにとって「こっちでもいいや」と思えるものがあれば、それは代替品になります。
例えば、テレビに対してスマホなどは、同じ余暇時間を奪い合うという意味で新たな代替品ですね。

これら5つの圧力が高いほど、利益を上げ経営を続けていく「難易度」が上がります。

難易度が高いからと言って、すぐに撤退するべきというわけではありませんが、それなりの準備をしてから挑んだほうがいいですよね!

あなたの業界の「難易度」はいかがですか?

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