全体を見なければ真実は分からない!「木を見て森を見ず」 ワクワク経営コラム【第38回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

お宝の噂を聞きつけたパーティー一行。
噂では、お宝が眠る洞窟への入り口は、「西の森の、幹にできた『うろ』を調べれば見つかる」とのことでした。
(『うろ』とは、木の幹の表面に穴が開いて中にできた空洞のことです)
そこで一行はその噂の通り、森のすべての木の『うろ』を調べましたが、洞窟の入り口は見つかりませんでした。

途方に暮れたパーティーは、森の地図を描いてみることにしました。
すると、なんと森全体が「木」の形をしているではありませんか!
そして、森全体を「木」として見たときに、『うろ』に当たる部分はちょうど木の生えていない開けた空間になっていました。
その空間の真ん中の地面をよく調べると、地下の洞窟に通じる入り口を見つけることができたのです。

このお話は、森の「木」に注目して、「森全体」を見ていなかったために怪しいところが見つからなかったという、まさに「木を見て森を見ず」の状態ですね。
森の幹の『うろ』と言われているのに、木の『うろ』だと思い込んで木を調べていたために、真実を見失っていました。
森全体を俯瞰してみたことによって、木の形をしていて、『うろ』の空間があることに気づいたのです。

経営も同じですね。
細部である「木」にだけ注目していたら、会社全体の向かう方向性を見失ってしまいます。
財務だけ、人事だけ、製造だけ、マーケティングだけといった一部分だけを見ていたのでは、経営のかじ取りを誤ってしまいます。
ワクワクするような経営を継続していくためには、「木」ではなく「森」を見る視点が必要です。
もちろん、それぞれの「木」も重要な要素なのですが、まずは「森」を見て全体を把握し、それからそれぞれの「木」を見ていくようにすれば、全体を見失いにくくなりますね。

「木を見て森を見ず」にならないよう、まずは「森」を見て全体を把握しましょう!

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