皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。
以前のコラムで、お客様に選ばれるためには自社、お客様、そして競合のことを知る必要があるとお伝えしました。
では、競合との違いを明らかにして、商品をお客様に選んでもらうためのポイントにはどんなものがあるでしょうか?
冒険の世界でたとえてみましょう。
どんな武器だったら買いたいと思うでしょうか?
まず、「性能」や「扱いやすさ」ですよね。
攻撃力が高くて、特殊効果があるような武器がまずは欲しいところですね。
また、多くの仲間が使用できる武器であれば、使いまわしもできて便利です。
力の弱い仲間が使うことができる武器は、少々高くても重宝します。
「性能」や「扱いやすさ」は、その商品の「品質」であると考えることができます。
次に「価格」です。
価格が性能に対してあまりにも高い場合、ちょっと手を出しにくいですよね。
逆に、攻撃力は1か2しか違わないのに、半額で買える武器があったら、安いほうにしておいて、防具やアイテムなどにお金をとっておこうとなることもあります。
これは「性能」や「扱いやすさ」とのバランスですので、コストパフォーマンスが求められます。
そして、「入手時期」や「入手の容易さ」があります。
コストパフォーマンスの良い武器でも、入手可能な時期が遅すぎて役に立たない、ということがあります。
また、瞬間移動魔法や空飛ぶ乗り物で行くことができない辺境の地でしか売っていない場合、それを買うためだけに行くことは諦めてしまうかもしれません。
逆に、早い時期に強い武器が手に入るなら、少々高くても買いたい!となります。
(ファイナルファンタジー1の「ミスリルソード」などはその典型です)
現実の経営でも、この3つが選ばれるために重要な軸となります。
すなわち、「品質:Quality」「価格:Cost」「納期:Delivery」の3つで、頭文字を取ってQCDと言います。
飲食店なら「うまい」「安い」「早い」、ですね。
この3つの軸のバランスを取りながら、ポジショニングマップに落とし込んで競合との差別化を図る、という使い方が考えられます。
是非一度、QCDの軸で商品を見直してみましょう♪