子どもは社会の宝!「地域教育」 ワクワク経営コラム【第125回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

冒険の世界でも、子どもたちは「未来の希望」として描かれることが多いですよね。
将来の勇者として魔王にさらわれたり、国全体で大切に育てられていたりします。
また、先代勇者の子どもがその力を受け継ぎ、次世代の勇者として悪を討つというストーリーももはや定番となっています。

これはもちろん、現実世界でも同じですよね。
次世代を担うのはいつでも子どもです。
少子化の進む日本ですが、未来を担う子どもが健全に育つことが社会の大きな課題となっていることは間違いありません。
そして、子どもを育てるのは、生んだ親だけではありません。
教育には「家庭教育」「学校教育」「地域教育」があると言われます。
家庭が子どもを産み育てやすい社会を作ると同時に、学校教育や地域教育の充実も求められています。
主に都市部を中心として、地域のつながりが希薄になり、地域の大人と子どもが交流する機会は少なくなっている今日この頃ですが、このコロナ禍でさらに拍車がかかっているのではないでしょうか。
そんな中で、地方自治体や各種団体などで地域教育の取り組みが行われています。

そして、これは経営者にとっても他人事ではありません。
企業も社会の一員として、共に子どもを「育てる」ことが求められています。

1つは、従業員が子どもを産み育てやすい環境の構築です。
子どもを産み育てるには、非常に多くのお金がかかります。
そのために十分な給与を支払えるようにすることはもちろんのこと、育児がしやすいよう就業時間や働き方にも配慮することが求められます。
産休育休は法令で決まっていますが、それだけではなく、子ども関連のとっさの事態にも対応できるような柔軟な職場であることが好ましいと言えます。
最近ではカンガルー出勤という、子連れで出勤し会社で子どもを見ながら仕事が出来るような取り組みが行われている例もあります。
特に女性が出産や育児でキャリアを継続できないということは社会にとっても企業にとっても損失ですので、子どもを産んでも安心してキャリアを継続できる環境が必要とされています。

2つ目は、社会全体で子どもを産み育てやすい環境をつくるための商品・サービスの開発です。
もちろん、業種によっては難しい場合もあるでしょうが、子ども向けと思っていない商品でも実は子どもに使われていたり、子ども向けにアレンジできる場合もあります。
例えば、余剰スペースを使って託児所を開き、地域の子どもを持つ親が子どもを預けて仕事に行きやすくするなどの取り組みも行われています。
また、少子化が進む一方で、1人の子どもにかけるお金は6ポケットなどと言われ多くなっているので、子ども向けの商品・サービスにはビジネスチャンスが眠っているかもしれません。
ファストフードチェーンのマクドナルドでも、子どもの遊具を置いたりおもちゃのついたハッピーセットを販売したりして、子ども向けサービスをおこなっていますね。
これは、子どもが来たがれば親がついてくるというのもありますが、子どもがブランドのファンになってくれれば、将来にわたってブランドを利用してくれるという戦略でもあると言います。
今、子ども向けの商品やサービスを提供することで、ファンになった子どもが将来のお客様や、入社して心強い仲間になってくれるかもしれません。

3つ目は、子どものビジネス教育への参加です。
社会見学や職場見学など、子どもがビジネスに触れるための取り組みもありますが、経営者が先生となって自社の業種のことを教える出張授業などの取り組みも行われています。
こういった取り組みに企業として協力することで、子どもが育てやすい持続可能な地域づくりの一翼を担うことができ、ひいては自社の発展にもつながります。

このように、子どもを共に「育てる」ことは、企業にとっても必要なこととなりつつあります。

社会の宝である子どもを共に育て、ワクワクする未来を共に創りましょう♪

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