パートナー選びで重要なことは?「仕入・調達計画」 ワクワク経営コラム【第188回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

商品・サービスどのようにして作っていくかが決まったら、組織の他に決めなければいけないことがあります。
それは、「どのように必要な物や人を調達するか」ということです。
商品やサービスを、全て内部で作ることができるのなら問題ありません。
しかし、多くの場合は外部から「材料」や「商品」、「役務」などを仕入れる必要があると思います。
製造業や飲食業なら材料を、小売業なら商品を仕入れる必要があるでしょう。
また、自社でできない工程は外注することがあり、これは一種の「役務」の仕入であると言えます。
いずれの場合も、仕入先や外注先は、商品やサービスを作りこむ上での重要な「パートナー」であると言えます。
内部の「仲間」ではありませんが、友好関係を築き協力して価値を作り上げる関係性ができなければ、継続的に価値を提供していくことは難しいかもしれません。

これは冒険の世界で言うとどういうことでしょうか?

冒険の目的を実現するために、強力な敵を倒すのであれば、強力な武器や防具が必要になりますよね。
また、薬草や魔力回復薬などの消費アイテムも継続的に購入する必要があります。
あるいは、強力なボスに挑む際は「助っ人」を雇う必要があるかもしれません。
このような冒険に必要なものが調達できなくなれば、冒険を続けていくことはできません。
場合によっては狩りや採集などで、自分で調達することができるかもしれませんが、お店で買うよりもはるかに手間や時間がかかり、冒険の目的の実現が遠くなってしまう可能性があります。
従って、お店や助っ人は重要な「パートナー」であり、冒険の目的を実現するためには協力関係を築き安定的に調達できることが必要になります。

さて、仕入先や外注先を選ぶ上で重要なポイントが3つあります。

1つは「必要なものを必要な時に必要なだけ」調達できるかどうか、ということです。
どんなに安くても、その材料で自社が提供したい価値が実現できないならば意味がありません。
また、必要な時に、必要な数量が調達できないと、やはり商品やサービスの提供に支障をきたしてしまいます。
ボスを倒すのに、弱い武器しかなかったり、薬草の在庫がなくて買えなかったりしたら困りますよね。
当たり前のようですが、これは最優先で確認する必要がある事項です。

2つ目は「価格」です。
どんなに素晴らしい商品やサービスを提供したとしても、それで「利益」が出なければ事業を継続していくことはできません。
とはいえ、材料費や人件費にも変動があり、いつでも安く調達することを求めては、仕入先や外注先も疲弊してしまいます。
重要なのは、パートナーとして協力して価値を作り上げることで、その利益を適切に配分することです。
そのために、協力関係の中でトータルで利益を出していくことのできる価格で提供してくれる(提供する能力のある)パートナーが必要になります。

3つ目は「継続性」です。
協力関係を築き安定的に調達できることも重要ですが、仕入先等がそもそも事業を継続できなければ意味がありません。
仕入先等も自社と同様、継続的に事業をおこない、材料等を提供してくれることが必要になりますね。
もし仕入先が事業を続けていくことができず、他の仕入先に変えることになったら、商品の仕様も変える必要があり自社の事業運営にも影響が出るかもしれません。
もちろん、パートナーはあくまで自社とは別の独立した事業体であるため、全てを管理することはできませんが、無理な要求をして継続性を損なわせるようなことはせず、長く続けていくことのできる協力関係を築いていくことが望ましいです。

是非、仕入先や外注先をパートナーと考え、どのように選ぶかを考えてみましょう♪

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