数値の動きの内訳を把握しよう!「キャッシュフロー計算書」 ワクワク経営コラム【第103回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

冒険の世界で、強敵と戦うときには、体力の数値の動きに注意しないといけません。
体力値、HP、ライフなどといいますが、この数値が0になってしまうとやられてしまいますので、この数値が尽きてしまわないようにコントロールする必要があります。

例えば、1分間の間にHPが100減っていたとします。
そうすると、1分間でHPを100回復しなければHPは減り続けてしまいますね。
しかし、この100減ったHPの内訳が分からなければ、適切に対策することはできません。
敵の攻撃で150のダメージを受けたものの、50自動回復して差し引き100減ったのか。
敵の攻撃で80ダメージを受け、さらに毒のダメージを20受けたのか。
もしかすると、敵の攻撃のダメージは70で、自分の体力を削る攻撃で30消費したのかもしれません。
毒のダメージがあるのなら、毒を解消することで回復の負担が減りますし、自分の体力を削って攻撃しているのなら、回復が追い付かない場合は攻撃の手を緩めて体力減少を抑える必要があるかもしれません。

これは現実の経営でも同じですね。
会社の体力値である「現金」が0になってしまうと、会社は倒産してしまいます。
したがって、一定期間、たとえば1年間の間にどれだけの現金が増減したかは常に把握する必要がありますが、その内訳を知ることで必要な対策がわかります。
この現金の増減の内訳を明らかにするのが、「キャッシュフロー計算書」です。
トータルの現金の増減の内訳を、営業活動によるキャッシュフロー(営業CF)、投資活動によるキャッシュフロー(投資CF)、財務活動によるキャッシュフロー(財務CF)に分けて表示することで、現金の流れを把握することができます。
例えば、現金が増えていたとしても、営業CFがマイナス、財務CFがプラスであれば、本業の赤字を借入などで補っている可能性があります。
また、営業CFがプラスで、投資CFがマイナス、トータルで現金が減少している場合、本業の儲けを投資につぎ込みすぎている可能性があります。(一時的であれば問題はありません)
現金は会社の血液のようなものですので、会社が健康でい続けるためには、適切な流れが維持できている必要があります。

是非、会社の血液の流れをキャッシュフロー計算書で見える化して、ワクワクする経営を継続していきましょう!

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