傷の回復はまず「応急手当」から!「資金繰り」 ワクワク経営コラム【第17回】

皆さん、こんにちは!
スノウコンサルティングの古屋早雪です。

冒険の旅を続けていくためには「死なないこと」、そしてそのために大きな病気や怪我をしないことが必要ですね。
しかし、旅先で魔物に襲われたり不慮の事故に遭うなどして、大きな傷を負ってしまうことがあるかもしれません。
こんな時、どうしたらよいでしょうか?

まずは、「応急手当」が必要ですよね。
血が出ているなら止血をする、毒に侵されて体力が減り続けているなら毒を取り除く。
応急手当をして、その場で死んでしまうことをまずは回避しなければなりません。
その後、必要であれば大掛かりな回復魔法や手術でしっかり傷を治し、それから怪我をしないための予防を行うという順番です。

では、経営の場合はどうでしょうか?
会社の「血」としてよく喩えられるのが、お金です。
お金は会社の事業を動かすために、体内(社内)を巡って必要な栄養分を届けます。
このお金の巡りが悪くなれば、会社は不健康になってしまいます。
そして、大怪我をしている場合はまず「止血」をしなければなりません。
すなわち、お金の流出を止めることです。

過剰な経費や投資を削減するのはもちろんですが、金融機関への返済が資金繰りの負担になっていることもよくあります。
借入金の返済は大事ですが、それによって会社がつぶれてしまい貸付を回収できなくなることは金融機関も望んでいません。
そのため、これから事業を立て直してこのように借入金を返していきますという計画を作り、そのために一旦返済を止めてくださいというお願いをすることがあります。
この計画を「経営改善計画」と言って、国でも「経営改善計画策定支援事業」という支援制度を実施しています。
もしくは、今借入をしていなくても、事業が苦境に立たされている場合は、同じように計画を作成して融資を受けることで生き延びることも検討したほうがよいでしょう。
確かに借入は後で返さなくてはいけないものですが、今を生き延びるための応急手当てがまず必要な場面もあります。

不測の事態で大怪我を負ってしまった会社の経営者の皆さま、まずは「応急手当」で難局を乗り切りましょう!

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