レアアイテムでライバルに差をつけよう!「VRIO分析」 ワクワク経営コラム【第10回】

皆さま、こんにちは!
スノウコンサルティングの古屋早雪です。

昨日は、SWOT分析をして自社の強みを知ろう、というお話をしました。
では、自社の強みはどのように評価すればよいでしょうか?
鞄の中を見渡してみて、それが使えるかどうかを判断するには、どうしたらよいでしょうか?

その判断に有効な4つの観点があります。

まず、当然ながらそれが「有用である」ということです。
切れ味が鋭い剣や、敵の攻撃から身を守る頑丈な盾、また多くの敵に効果のある動きを止めるアイテムを持っていることは、パーティーの戦力を高め、どんな時でも冒険を進めることに対して有利に働いてくれます。
武器の攻撃力や追加効果、防具の防御力といった「スペック」にあたる部分です。

次に、それがレアであるか、という点です。
世界に一つしかない、自分たちしか持っていないという武器であり、なおかつその武器でしか倒せない敵がいるような場合、他のパーティーでは倒せない敵がいるということになるので、その武器は自分たちにとって強力な武器となります。
また、それほど強い武器ではなくても、他では手に入らないレアアイテムであれば「そのレアアイテムを、この強力な武器と交換してほしい!」という人がいるかもしれません。

3つ目は、それが真似できないものか、ということです。
今は自分たちしか持っていない武器でも、ある遺跡に行けばいくらでも手に入る、というようなものであれば、すぐにそれはありふれたものになってしまいます。
自分たちしか入手方法を知らない、あるいは自分たちにだけレアアイテムを売ってくれる人がいる、などほかのパーティーでは真似できない要素であれば、より強力な武器となります。

4つ目は、それが自分たちのパーティーならではのものか、自分たちのパーティーにとって有効か、ということです。
例えば、あるレアアイテムがあって、魔法使いが魔法で在りかを見つけ出し、戦士がそのアイテムを守っている魔物を倒し、商人がそのアイテムを鑑定することで初めて使えるものであれば、このパーティーだからこそ手に入れ、力を発揮できる武器となります。

この4つの視点は経営でも重要で、「VRIO分析」と言います。
すなわち、保有している資源や強みを、Value(価値)、Rareness(希少性)、Inimitability(模倣困難性)、Organization(組織)の4つの観点から分析する手法です。

他人には真似できない強力なレアアイテムを手に入れて、ライバルに差をつけましょう♪

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