得意なことと求められること、どちらをやるべき?「魔法剣理論」 ワクワク経営コラム【第206回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

新しいビジネスや商品を考えるとき、自分の「得意なこと」から考えるべきか、「今求められていること」から考えるべきか、迷いますよね。
強みを活かすべきだという話も聞くけど、需要のある商品やサービスを売った方が儲かる気もするし・・・どちらがよいのでしょうか?

この問題は、冒険の世界によく登場する「魔法剣」に似ています。
魔法剣とは、作品や世界によっていろいろなタイプがありますが、概ね「武器に魔法の力を付与して敵を攻撃」するものです。
「エンチャント魔法」とも言います。
武器による攻撃がなかなか通じない相手に対して、相手の「弱点」に合わせた属性の魔法の力を付与することで、より大きなダメージを与えることができます。
特徴としては、武器による攻撃力と、魔法を付与する魔力の両方の力を活かした攻撃であるということ、そして相手の弱点を突く攻撃であるということです。
相手の弱点を知り、攻撃力と魔力の両方を高める必要がありますが、その分大きな効果が得られることになります。

これと同じことがビジネスでも言えます。
ビジネスに当てはめると、武器の攻撃力が「強み」や「得意なこと」、魔法力の付与は「求められていることへの対応」となります。
つまり、自分の「強み」をベースに、求められていることへの対応を加えることで、大きな「価値」を生むことになるのです。

このように言うと、結局両方必要なのか!と思われるかもしれません。
確かにそうなのですが、重要なのは順番です。
まずは武器の攻撃力がなければ、いくら魔法力を付与したとしても大した力にはなりません。
「求められること」をベースにビジネスを考えた場合、最初はうまくいくかもしれません。
しかし、自分の強みを活かしていなければ、簡単に他社に真似されて価格競争になり、利益が出なくなります。
そして、「求められていること」は時々刻々と変化します。
したがって、あなた自身の武器をベースに、その時の「相手の弱点」である「外部環境」を分析してそれに対応していくことで、違った属性の魔法を付与するように社会の変化に対応して必要とされるものを生み出していくことができます。

さらに、実はもっと重要な要素が一つあります。

魔法剣で言えば、「使う人自身の強さ」です。
いくら武器が強く、強力な魔法を付与したとしても、使う人のスキルが低ければ相手に当てることもできないかもしれません。
そして、これはビジネスで言えば「自分がやりたいこと」です。
会社で言えば、「経営理念ビジョンに沿っているか」ということになります。
いくら自分の強みを活かし、ニーズに対応したとしても、それが自分がやりたいことでなければ、継続していくことは難しいですし、ビジョンに近づくものでなければ、そもそも何のためにやるのか分かりません。

是非、あなた自身の「やりたいこと」と「得意なこと」をベースに、「求められていること」への対応を「付与」して、ワクワクする商品やサービスを生み出していきましょう♪

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