時には適度の負荷も必要!?「亀仙人の甲羅理論」 ワクワク経営コラム【第107回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

漫画「ドラゴンボール」で、主人公の孫悟空が仲間のクリリンとともに、武術の神様と言われた亀仙人の修行を受けるというシーンがあります。
当初の修行として、20kgの亀の甲羅を背負ったまま牛乳配達や野良作業をおこないます。
さらに、普段の生活のなかでも甲羅は背負ったままで、しかも後に倍となる40kgの甲羅に変更されます。
その間、亀仙人からこれといった武術の指南はありませんでしたが、修行が終わり甲羅を外した時には、悟空もクリリンも飛躍的な能力の向上を果たしていました。

これと同様に、現実世界でも「負荷」をかけることで能力向上のスピードを上げようということがあります。
例えば、部下の育成や経営者自身の自己研鑽の場面などで、より厳しい環境に身をおくことで成長を促すということがよく言われます。
この「負荷をかける」という考えは、果たして正しいのでしょうか?

結論としては、「活用できるが、使い方には注意が必要」な考え方となります。
これは一つ間違えると、前時代的な体育会系のような根性論になってしまう危険性があります。
ただ単に厳しく、困難な環境におけばそれだけで成長するなどということはありませんし、逆に肉体的・精神的なダメージが残るリスクや、「思い出補正理論」の逆で「つらい思い出」が残ることで行動しづらくなる可能性もあります。
特に部下の育成において取り入れる場合は、負荷をかけすぎてワクワク職場とは真逆の雰囲気の悪い職場になったり、パワーハラスメントとして労使紛争や企業イメージの低下につながってしまう危険性があります。

一方で、「適度な負荷」であり、使い方を間違えなければ十分活用できる考え方だともいえます。
すなわち、その負荷に慣れることで、「甲羅」を外した時に体が軽く感じられる、今まで課題と感じていたことがちっぽけなことに感じられ、行動しやすくなるという効果があります。
では、「適度な負荷」と「適切な使い方」とは何でしょうか?
これは、下記の3つの条件があります。
1.他人に強制しないこと
2.限界を感じたらすぐに辞められること
3.その負荷を前向きにポジティブに捉えられる環境を整えること

他人に強制しないということは、非常に重要です。
これまでは、部下の育成などで厳しい環境を強制し、恐怖心で行動を促そうとしたり、そこでついてこられない人をふるいにかけようなどという考え方もありましたが、上記の通りそのような考え方は今後は通用しません。
また、強制でなくても「やらなければならない」と思い込ませたり、やらなければ不当な扱いをするということも同様です。
会社や上司としては、自らの意思で、自分に負荷をかけることのできるツールを提供するくらいが望ましいです。
また、限界を感じたらすぐに辞められることも重要です。
簡単に逃げられる環境では成長しないなどということを言う話を聞くこともありますが、これは非常に危険な考え方です。
手遅れになるダメージを受ける前に撤退できるよう、逃げ道を確保しておきましょう。
逃げ道が確保できていれば、挑戦する心理的ハードルが下がる効果もあります。
そして何と言っても、つらいと思いながらやるのでは、負の「思い出補正」が蓄積されてしまいますので、負荷を楽しんでワクワクしながら取り組むのが最も重要です。

亀仙人の修行も、2人の「もっと強くなりたい」という強い意志があった上で、2人が厳しい修行に耐えられると判断されたから実施されたものです。
その証拠に、修行をはじめる前に、亀仙人は2人の修行を受け入れるかどうかのテストを実施しています。
無理な負荷をかけて再起不能になったりトラウマが残ってしまっては元も子もありません。

是非、「適切な負荷」を上手に使って、ビジョンの実現に向けて加速しましょう♪

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