手間はかければかけるだけ良い?「楽な動作理論」 ワクワク経営コラム【第166回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

以前のコラムで、人は追い詰められたときに意外な力を発揮することがあるとお伝えしました。
それは何故でしょうか?
この理由の一つが、ゲーム「ドラゴンクエスト」の世界観に基づき描かれた漫画「ダイの大冒険」の中で述べられています。
主人公ダイの特訓をおこなう「勇者の家庭教師」アバンは、ダイに剣で大きな岩を割るという課題を与えました。
ダイは岩を斬りつけ割ろうとしますが、岩は割れることなく逆に剣が折れてしまいました。
その後、一日の特訓の後にアバンが再度岩を割るよう指示したところ、ダイはなんとあっさり岩を割ってしまいました。
これは一日で岩を割れるほどに力がついたということでしょうか?
ここでアバンは種明かしをします。
もともと、ダイは岩を割るだけの力を持っており、疲れたときに「一番楽な動作=一番自然な動き」をすることで、ムダな動きがなくなり、岩を割ることができた、ということです。

これは経営でも同じことが言えます。
仕事で、楽をしようとすることは良くないことだと考えられていることがあります。
確かに、手を抜いて楽をしようとすることで、本来おこなうべき手順を省いてしまったことにより、品質の低下や危険の増加など悪影響を及ぼすこともあります。
しかし、そういった悪影響がないのであれば、より「楽をして」同じ結果を実現したほうがいいですよね。
逆に言えば、それだけ今まで無駄が多かったということになります。
手間をかければかけるだけ良いというのは、思い込みの可能性があります。
意味もなく手間をかけることを避け、楽をしようとするのは人間として自然なことだと言えます。
もちろん、組織で仕事をする中で、一人の勝手な判断で「手を抜く」ことは、全体として悪影響がある可能性もありますので、そういった改善アイディアをみんなで出し合って、組織として採用する仕組みを構築することが必要です。

また、工夫をして手間を減らすことは、生産性の向上につながるとともに、新たな価値を生み出すことにもつながります。
ITシステムやロボットを導入して、より楽に業務をおこなおうとした結果、そういった技術が発達してきた経緯もあります。
より楽をしようとして工夫をしたことから、新しいアイディアが生まれることもあります。
従って、同じ結果が得られるのであればより楽ができるよう工夫したほうがよいということになります。
その節約した手間を、さらにお客様のワクワクを大きくするために使えば、それだけ生み出す価値も大きくなります。

是非、自然な動きで「楽に」ワクワクを生み出す工夫をしましょう♪

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