自動的に見えるようにしよう!「ステータスウィンドウ理論A」 ワクワク経営コラム【第179回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

今回は、ステータスウィンドウ理論の発展版です。
ステータスウィンドウ理論では、会社の状態を「常に見えるようにしておく」ことが望ましいとお伝えしました。
ただ、実際「常に見えるようにしておく」ことはなかなか大変です。
こまめに会計処理をするのは手間がかかりますし、経理の専門部署がないような場合、業務が忙しいと後回しになってしまったりすることもあります。
この問題を解決するにはどのような方法があるでしょうか?

ゲームの「ステータスウィンドウ」は、コンピューターが自動的に計算してくれますから、冒険者(プレイヤー)は計算する必要はありません。
敵の攻撃でダメージを受ければHPは自動的に減りますし、経験値を獲得すれば自動的に現在の経験値に加算されます。
このように、自動的に数字が出れば、手間もかかりませんし、ずっと続けていきますよね。
(なお、「ステータスウィンドウ理論A」のAは「Advanced(発展版)」と「Automation(自動化)」の意味です)

経理処理も、現在では会計ソフトに入力すれば計算は自動でしてくれます。
しかし、勘定科目を入力したり、レシートの数値を打ち込むということは手作業でしなければなりません。
こういった手間を減らす方法はいくつかあります。

1つは、アウトソーシング理論でもお伝えしたように、外部に依頼することです。
顧問税理士がいれば経理処理は代行してくれることも多いですし、経理処理だけなら事務代行会社もあります。
しかし、当然その分の費用はかかりますし、渡す資料を揃えたりするのもそれなりに手間はかかります。

もう1つは、「労働生産性」の回でお伝えしたように、「機械が得意なことは機械にやってもらう」ということです。
一定の法則に従い処理をするのは、コンピューターの得意なところです。
入力の手間も減らす方法として、「元からデータになっているようにする」「カメラで自動認識する」といったものがあります。
これらを実現するものとして、freeeなどのクラウド会計システムがあります。
「元からデータになっている」というのは、出来るだけ銀行振込やキャッシュレス決済を利用し、ネットバンキングなどから明細を取ってくることです。
また、紙のレシートはカメラで撮ってシステムに登録すれば、自動的に認識してデータを取り込んでくれます。
とはいえ、1枚ごとにカメラで撮る手間や、認識精度を考えると、出来るだけキャッシュレス決算を使うようにした方がベターです。
そして、これらの取り込んだデータをもとに、取引を推測し自動で会計データを作ってくれるのがクラウド会計システムです。
最初は推測の精度が低いため手作業で治す必要がありますが、AIが学習し推測の精度が上がるため、使えば使うほど手間は減っていきます。

自動でステータスウィンドウを表示する仕組みを作って、いつでも状態を把握できるようにしましょう♪

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