何故魔法はワクワクするの?「ワクワク魔法理論」 ワクワク経営コラム【第117回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

冒険の世界にもいろいろありますが、中世ヨーロッパのイメージをベースにしたファンタジーの世界には、「魔法」がつきものですよね。
魔法があると、何もないところに火をおこしたり、傷を一瞬で治してしまったりと、通常ではありえない様々な便利なことや、ワクワクする体験をすることができます。
冒険の世界では、魔法使いや魔道士、魔術師など様々な「魔法」を使う人たちが登場し、パーティーに加わって心強い味方になってくれたり、あるいは仲間に加わらなくても冒険の手助けをしてくれたりします。
逆に、悪の魔法使いが冒険の行く手を阻むこともあります。
なお、魔法の設定も、魔法技術として体系化されていたり、よく分からない力をよく分からないまま利用していたり、特別な素質がある人しか使えなかったりと様々です。

魔法って、何だか夢があってワクワクすると思いませんか?
剣や銃などは現実にもありますし、実際に人を傷つけたり戦争の道具として使われてきたということがありますが、魔法は現実にはない事象だからこそ、そういったイメージとは切り離して、そして「こんなことができたらいいな」という夢を具現化するものとしてワクワクするのだと思います。

さて、「こんなことできたらいいな」といえば、国民的マンガの「ドラえもん」ですよね。
ドラえもんの便利な道具は、未来の世界で発明された科学の力ということになっていますが、「現実では不可能」なことを実現するという意味では魔法と似ています。
しかしながら、連載当時は「現実では不可能」だったことも、技術が進歩して今なら実現可能なものもあります。
たとえば、「わりこみビデオ」という道具は、録画したテレビ番組の登場人物の顔に、自分の顔をはめ込んでテレビ番組の主人公になってしまうという道具ですが、今なら画像編集ソフトで簡単に実現できてしまいます。
これは、ドラえもんの道具が「科学」でできているから、でしょうか?

実は、空想の科学と魔法は紙一重です。
今、科学で実現していることも、何百年も前の人が見たら「魔法」だと思うようなことも多いでしょう。
「十分に発達した科学技術は魔法と区別がつかない」という言葉もあります。
魔法と科学の中間の概念として、「錬金術」があります。
冒険の世界でも、魔法の一種や、それとは異なる技術として錬金術が登場することがありますが、現実においても歴史上錬金術が研究されてきたという事実があります。
錬金術の研究では、「賢者の石」という万能の石を作ることで、鉄を金に変えたり、不老不死を実現したりしようという試みがなされてきました。 
もちろん、こんなことは実現できない「魔法」のようなことなのですが、その研究の中で「科学」や「化学」が進歩してきたという部分もあります。
そして、その「科学」の力で、錬金術では成し得なかった夢も実現に近づいているともいえます。
こう考えると、科学や技術を発展させることは「魔法」を実現させることに非常に近いことだと思いませんか?

さらに、ワクワク経営との共通点は、「今よりも良いワクワクする未来を自分たちの手で作り出す」という点です。
新たな価値や体験の創造というのは、新たな技術を開発することだけではありません。
枯れた技術の水平思考」でお伝えしたように、既にある技術の使い方でも新たな体験を生み出すことはできますし、経営者はそのようなイノベーションを生み出す「環境」を作り出すことができるのです。
従業員や社外のパートナー、場合によってはお客様と協力して、新たな価値を生み出すことは、今までできなかった「魔法」を生み出すことに似ていると思いませんか?

是非、ワクワクする未来を実現する、「魔法」が生まれる環境を作っていきましょう♪

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