適正な評価がワクワクを高める!「人事評価制度」 ワクワク経営コラム【第54回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

さて、皆さまの会社に人事評価制度はありますか?
良く聞かれる声として、「うちは仲間同士和気あいあいとやってるから、評価に差をつけるのはなじまないんだよね」とか、「チームでやってるから個人の評価をつけることはしない」といったものがあります。
そのような場合、本当に評価制度は必要ないのでしょうか?

冒険の世界でも、ランキングやコンテストのようなものがあることがあります。
ドラゴンクエスト6というゲームで、ベストドレッサーコンテストというおしゃれ度を競うコンテストがあり、3人の審査員がおしゃれ度を評価して勝敗を決めます。
では、審査員は自分の主観や気分でおしゃれ度を評価しているのかというとそうではなく、このおしゃれ度はキャラクターごとの「かっこよさ」というパラメータと、装備の組み合わせによるボーナスポイントで決まります。
このように明確な基準があるからこそ、負けてもさらに「かっこよさ」や装備の組み合わせを見直して再挑戦しよう、と思えます。
これが審査員の主観や気分で決まるランダム要素だったら、改善しようとは思わないですよね。

話を現実の経営に戻します。

前述の例のように、評価するための基準があることで、従業員はさらに高い評価を目指して取り組む意欲がわき、ワクワク感が増幅します。
もし評価制度がなければ、頑張って仕事をして成果を出しても、成果を出さなくても同じならば、成果を出していない他の従業員と同じ評価ならば、真面目に取り組むのが馬鹿らしくなってしまいますよね。

ここで大事なのは、評価の基準が明確になっていることです。
あなた(経営者)や上司の気分で決まる評価では、従業員はどっちの方向を向いて進んでいけばいいのかわかりません。
もう一つ大事なのは、会社が従業員に期待している方向性と評価基準を合わせることです。
もし間違った評価基準であれば、従業員は間違った方向に進んでいきます。
一つ例を挙げると、よくあるパターンとして身を粉にして仕事に取り組んでいる従業員を高く評価する、というものです。
経営者や上司としては、このようながんばりやさんの従業員は高く評価しがちですが、これは危険です。
睡眠時間を削って、たくさん残業して頑張っている従業員を高く評価するとなれば、みんな「そのように見せる」ようになります。
大した仕事もないのに残業したり、わざと時間をかけて頑張っているように見せたりします。
これは、わざとでなくても無意識にそのようになっていくということです。
逆を言えば、短い時間で成果を出して残業を減らそうという意欲がなくなってしまうということになります。
これでは業績は上がらないし、残業代もかさむし、健康経営ワークライフバランスにも反するのでワクワク職場にも程遠いですよね。

是非、「適切な評価制度」でワクワク職場を目指しましょう!

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