新たな冒険に対応する新たな技を身につけよう!「イノベーションのジレンマ」 ワクワク経営コラム【第62回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

画期的な商品やサービスを生み出して、注目を集めたり、業績が伸びることってありますよね。
でも、その画期的な商品やサービスにこだわりすぎるのは危険かもしれません!

冒険の世界でも、よく転職やジョブチェンジというシステムがありますね。
ある職業を極めると、使える呪文や特技も覚えきってしまうので、他の職業に転職して新たな技を身につけていきます。
転職すると1から修行し直しだったり元の職業のレベルはそのままだったり、覚えた技は新しい職業でも使えたり使えなかったりとシステムは様々ですが、たいていの場合は転職をうまく使って新たな技を身につけていかないと、新たな冒険に対応できません。

現実世界でも同様ですよね。
世界は常に変化し続けています。
特に、社会が大きく変化する時は、必要とされる商品やサービスも大きく変わり、人々の暮らしや価値観も変わっていきます。
そして、このような時に新しい技術や新たな商品が登場し、前時代の商品に取って代わられるということが往々にしてありました。
今までも、カセットテープがCDに、携帯電話がスマホに、ワープロがパソコンに、FAXがE-mailに、そしてSNSに取って代わられていったという歴史があります。
カセットテープやガラケーは、一時期は非常に消費者に受け入れられ、多くの人が使っていましたが、いつしかほとんど使う人もいなくなってしまいましたよね。
画期的な商品やサービスで成功を収めた企業は、その成功体験や、その商品やサービスが生み出す利益があまりにも大きいため、なかなか新しい技術やアイディアに目を向けられないという現実があり、これをイノベーションのジレンマと呼びます。
これは商品のライフサイクル理論にも通じるものがありますし、PPM理論で「問題児」を育てなければいけない理由でもあります。
画期的な商品やサービスを生み出した企業は、イノベーションのジレンマに陥らないように常に次の時代の技術やアイディアに目を向ける必要がありますし、逆に後発企業は、先行企業がイノベーションのジレンマに陥っている間に、新たな技術やアイディアで市場を奪取するチャンスでもあります。

世の中が大きく変わるときは、是非イノベーションのジレンマを意識して、新商品や新サービス、新事業、そして事業再構築を考えてみましょう♪

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