部品を追加してパワーアップしよう!「モジュール化」 ワクワク経営コラム【第148回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

冒険の世界のゲームで、追加シナリオが次々とリリースされて、冒険の世界が広がっていくことがありますよね!
これができるのは、ゲームの基本の部分がしっかりしていて、その上に新たな追加シナリオを乗せても全体としてうまく機能するように作られているからです。

これと似たような考え方で、モジュール化というものがあります。
様々な部品を組み合わせてひとつの製品や全体のシステムを構築する考え方の一つで、それぞれの部品の「接合部」の形だけを決めて、各部品の中身が変わっても他の部品に影響しないようにすることで、各部品を独立して作ることができるという設計方法です。
パソコンの自作で自由にパーツを組み合わせて作ることができるのも、スマホのアプリを自由にインストールして使うことができるのも、パーツやアプリがモジュール化されているからです。
会社組織の仕組みも、モジュール化することで分業化して各部門や各要素を独立して考えることができ、すり合わせが必要なくなります。

また、武器や防具などの「装備」についても、モジュールになっていると言えます。
体や腕、頭など、各部位に対し様々な装備をコーディネートして自由に組み合わせることができるのは各部位の装備がモジュール化されているからですね。

一方、モジュール化と対比されるのが「インテグラル型」と呼ばれる設計方法です。
モジュール化では部品がお互いに影響しないことが前提になっているため、相互のすり合わせはしませんが、インテグラル型の場合は相互の干渉や影響を綿密にすり合わせることで全体最適化を図るものです。
当然、全体の調整が必要になるため、部品が多くなり構造が複雑になるほど手間やコストが膨れ上がります。
では、インテグラル型のメリットとは何でしょうか?

モジュール化の思想のように、部品が相互に影響を及ぼさないという前提ならば、相互の調整が必要ないため各部品は独立して開発できますが、実際には各部品を独立して開発することで「何らかの影響」を及ぼすことがあります。
パソコンの自作でも、本来ならば自由な組み合わせで作れるはずですが、パーツの「相性問題」というものが発生し、結局は組み合わせが限定されるという現象が起きています。
この原因としては、「接合部」の設計に問題があり、どんな組み合わせでも動くようになっていなかったり、「接合部」の仕様を超えて独自の機能や性能を実装していたりすることなどがあります。
そのため、インテグラル型の開発で全体最適化を実施したほうが、コストは上がるものの品質が高くなる傾向があります。
会社組織でも、うまくモジュール化できていれば完全に分業できますが、実際には全体の調整が必要なことが多いですよね。
冒険の世界の装備でも、こういったことを考慮してかは分かりませんが、組み合わせでボーナスが得られるような仕組みもあり、バラバラよりも全体で統一したほうが効果が高くなるようなものも存在します。
しかし、モジュール化には各部品ごとに開発を進め進化させることができるというメリットもあるため、モジュール化とインテグラル型をうまく使い分けることが重要になります。

是非、モジュール化をうまく使って、ワクワクする仕組みの進化を加速させましょう♪

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