買いたい人と売りたい人で取引しよう!「M&A」 ワクワク経営コラム【第170回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

冒険の世界で、不要となった武器や道具はどうしますか?
店に売りますか?
しかし、店で引き取ってもらえなかったり、二束三文になってしまうものもあります。
そういったものでも、他の冒険者は必要としている場合があります。
そこで、冒険者同士が売買取引できる競売所のような施設がある場合があります。
ここには何かを「売りたい人」と「買いたい人」が集まり、金額に合意すれば取引が成立します。
仕組みについては、売りたい人が値段をつけ最初に購入の意思を示した人が落札する方式や、買いたい人が金額を入札し、最も高い値段をつけた人が落札する方式などがあります。
MMORPGではプレイヤー同士が武器やアイテムを売買できる競売所や、直接会ったときなどに設定した値段で買ってもらうことのできるバザーなどが登場することがありますし、現実でもメルカリやヤフオクなど、ユーザー同士が売買する競売のシステムがありますね。

さて、売りたい人と買いたい人がいたら取引が成立するのは「会社」そのものでも同じです。
自分が会社の経営から引退し、次世代に引き継ぎたいと思ったときに、後継者がいればよいですが、引き継いでくれる人がいないということもあるかもしれません。
一方で、あなたの「会社」が持つノウハウや仕組み、見えない武器などをまるごと必要としている人や企業もあるかもしれません。
そんなとき、会社そのものを売買するM&Aという方法が存在します。
M&Aというと、大企業やファンドが中小企業を買収して自社に取り込むというイメージがあるかもしれませんが、近年では様々な形態のM&Aがおこなわれており、後継者のいない会社を継続するための手段としても活用されています。
そして、会社を売る側も買う側も、中小・小規模企業であったり、あるいは個人が買い手になる場合もあります。
「うちなんて、買ってくれるところはないし・・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、自分では自社の強みはなかなか見えづらいものです。
今まで経営してきた経験の中に貴重なノウハウが眠っており、それを必要としている企業や個人が存在することも少なくありません。

しかしながら、どこかに買いたい人がいたとしても、買いたい人が売りたい人を見つけたり、その逆というのもなかなか難しいことがあります。
そんなとき、マッチングを支援する機関などを活用するのも一つの方法です。
M&Aを専業にしている会社もありますが、小さい規模では利用が難し場合もありますので、そのような場合は都道府県の「事業承継・引継ぎ支援センター」を利用するという手もあります。

後継者がいないという理由で会社が継続できないのは悲しいですよね。
100年、1000年続く企業を目指すためには、計画的に後継者を育てることも必要ですが、場合によってはM&Aで経営を引き継いでもらうことも選択肢として考えておいた方がいいかもしれません。
逆に、不足するリソースを補うために、後継者のいない会社の経営権を買い取るということが有効な場合もあります。
売る側も買う側も幸せになる取引であれば、こんなに素晴らしいことはないですね!

是非、会社を存続させるための選択肢としてM&Aという選択肢もあることを知っておきましょう!

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