先代から経営を引き継ぐには?「事業承継・後継者編」 ワクワク経営コラム【第132回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

冒険の世界でも、冒険の想いや技を次世代に「引き継ぐ」ことがあります。
以前のコラムで、「引き継ぐ側」の視点でのポイントをお伝えしましたが、「引き継がれる側」の場合はまた別の視点がありますので、それについてお伝えします。

まずは、あなたが何故承継するか?ということです。
先代の想いや経営理念に共感し、それを引き継ぐことが自分の生きがいだと感じたからでしょうか?
そうであれば、その想いや理念の実現に向けて経営することで、あなた自身の人生もワクワクするでしょうから、その想いをどのように実現に近づけ、どのように次世代に引き継いでいくかを考えればよいことになります。
次に、経営理念には共感するが、自分の人生の生きがいになるほどではない、もしくは経営理念にはそれほど共感しないが、事業を承継したい動機があるという場合です。
その場合は、どうしたら事業を引き継ぐことで自分の人生をワクワクさせることができるか、ということがカギになります。
経営理念という軸を中心に、自分が何を実現したいのか、どんな事業をすることがワクワクするのかということを踏まえて、承継した後の会社の形を考えることが大切です。
最後に、事業を引き継がないといけないと思い、やむなく引き継いだという場合です。
その場合、事業を通して自分の人生をワクワクさせる何かを見つけることが出来ればよいですが、そうでない場合は、承継しないということもひとつの選択肢です。
会社を承継する人は、あなた以外にもいるかもしれませんし、あなたが本当にやりたいことのために新しく起業する選択肢もあります。
会社を承継する人が他にいないという場合でも、それによってあなたの人生を犠牲にする権利は誰にもありません。

2つ目は、バトンを次の世代に引き継ぐということについてです。
上記の通り、バトンを引き継がなくてはいけないという責任感から、あなた自身の重荷になることは望ましくありません。
しかし、事業を承継するからには、引き継いだ想いをまだ次世代に引き継いでいくことは、事業を承継した人にしかできない経営の醍醐味でもあります。
必ずしも、先代の想いを、そのままの形で次世代に引き継ぐ必要はありません。
そこにあなた自身の想いを「上乗せ」して、また次世代でも想いを「上乗せ」して、そのようにして想いが紡がれていくことで、他社には簡単に真似できない「老舗」が作られていきます。
それに、あなたにはあなたの想いがあることが普通なので、それを理念に上乗せして追求していくことが、あなた自身のワクワクにつながり、結果として「継続」のための大きな原動力になります。
また、当然時代も変わり続けていますので、あなたの時代での出来事から学んだことや、新しい価値観を理念に「上乗せ」することで、会社としての経験値が積み重ねられ、より強固な老舗になります。
もし仮に、先代からのバトンを引き継ぎたいと思わないのならば、必ずしも引き継ぐ必要はありません。
全く想いを引き継がないのならば、それはもはや別の会社なので、資産のみ引き継いで自分がやりたい事業を始める方が良いかもしれません。
そのようにすることは今までバトンをつないできた歴代経営者に対して失礼だと思いますか?
そのような尊敬の念は素晴らしいですが、あなたに「バトンを引き継ぎたい」を思わせることは、先代やそれ以前の経営者の責務です。
従って、その想いを次世代に引き継ぐかどうかは、あなた自身の判断で決めればよく、またそうするべきです。
逆に言えば、あなた自身が上乗せした想いも、次世代に引き継いでほしいならば、そうしたいと思えるようにあなたが仕向ける必要があるということです。

3つ目は、どのように先代の想いや技を引き継ぐか?ということです。
先代まで引き継いで紡がれてきた想いや、磨かれてきた技は、今後の会社の継続のためにも大いに役立つことが多いでしょう。
しかし、代替わりの際に十分に想いや技が受け継がれず、失われてしまうものも少なくありません。
あなたが引き継ぎたいと思う先代の想いや技を十分に引き出すには、それなりの工夫が必要になります。
まず大事なのは、やはり時間です。
先代が老いてしまってからでは、十分に想いや技を引き出す時間がなかったり、判断能力が鈍ってしまっていて正しく想いや技を伝えられない可能性もあります。
したがって、引き継ぐ意思が少しでもあるのなら、先延ばしにせず、早いうちから想いや技を引き継げるように取り組んだ方がいいと言えます。
次に、お互いの関係性や心理状態です。
どうしても、特に血縁関係のある場合などは、照れくささや反発心などから、経営に対する思いや技について十分に話さなかったり、聞くことに対して抵抗感を持っていたりする場合もあります。
当然、想いを伝える方も心を開いて伝わるように伝えるべきなのですが、受け取る側も受け取りたいのならば相手がどんな思いで経営しているか、どんな思いで自分にバトンを渡そうとしているかを考えてコミュニケーションを取る必要があります。
さらに、想いは言葉だけではなかなか伝わりづらい部分もあります。
実際に経営に携わることで、理念の本当の意味が理解出来たり、自分なりに解釈できるということもあります。
そして、承継した後の経営を作るのは後継者であるあなたです。
ですので、承継した後の事業計画をあなたが中心となって作り、先代のフィードバックを受けることで、現状の自分との違いが浮き彫りになり、先代の想いや技を引き出すことができることも多いです。
その違いを全て受け取る必要はありませんが、承継後の経営に必要だと思う部分を取捨選択してうまく活用しましょう。

是非、紡がれてきた想いにあなたの想いを乗せて、ワクワク起業を「継続」させていきましょう♪

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