引き金を引くだけでは銃は撃てない!「トリガー理論」 ワクワク経営コラム【第175回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

今日は「トリガー」についてのお話です。
冒険の世界で「トリガー」といえば、不朽の名作RPG「クロノ・トリガー」が挙げられます。
クロノ・トリガーでは、作中あるイベントを起こすために、「トリガー」が必要となります。
トリガーとは、日本語で言えば引き金です。
すなわち、そのイベントを起こすための引き金として、その「トリガー」が必要だったわけですが、「引き金」を引くだけでは銃は撃てませんよね。
銃の構造にもよりますが、少なくとも火薬と弾が装填されていなければ、引き金を引いても何も起こりません。
クロノ・トリガーでも、その「トリガー」はあくまできっかけを作ったにすぎず、そのイベントを起こすには別の条件が揃っていることが必要だとされています。
すなわち、的に当たる「弾」と、そこへ向かう推進力を生み出す「火薬」が揃った上で、初めて「引き金」を引いて銃が撃てるのです。

さて、このトリガーの概念ですが、コンピュータープログラムやゲームでもよく使われています。
プログラムでは、何らかのきっかけとなる出来事に反応して処理がおこなわれることを指し、例えば特定のキーが押されることで実行される処理などがあります。
ゲームで言えば、「カウンター攻撃」などがそうですね。
通常は、プレイヤーの入力に反応して行動するわけですが、カウンター攻撃の場合は敵からの攻撃をトリガーとして反撃をおこなう、ということになります。

では、経営ではどうでしょうか。
一番わかりやすいのは「起業」です。
「起業」のトリガーは、起業するあなたが冒険の旅への第一歩を踏み出すことです。
起業のトリガーを引くことはいつでもできます。
しかし、弾や火薬が装填されていなければ、引き金を引いても「不発」に終わってしまいます。
ここでいう「弾」は人やお金などのリソース、「火薬」は「ワクワク」や「想い」です。
まずはどのような「弾」が必要かを知り、推進力となる「火薬」を詰めた上で、「引き金」を引くことで、初めて「発射」することができます。
もちろん、これだけでは銃を撃つことはできても、的に命中するかどうかは分かりません。
的に当てるためには、経営ビジョンという「的」をはっきり捉え、その弾道を描くための「狙い」である事業計画が必要になります。
そして、必要な「弾」を知り、「火薬」の着火方法を決めるためにも、まずは「的」を認識し、「狙い」を定めてみることが重要です。

逆に、弾や火薬を装填しても、引き金を引かなければ、弾は的に当たることはありません。
十分な準備ができ、狙いも定まったのであれば、あとは「トリガー」を引くだけです。

必要な準備を整え、トリガーを引くことで「的」に向けた第一歩を踏み出しましょう♪

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