経営のゴールって?自分が引退する時がゴール? ワクワク経営コラム【第201回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

皆さまは、経営の「ゴール」って何だと思いますか?
自分が経営者から引退する時がゴールでしょうか?

「何のために経営しているのか」を考えたときに、経営を通して実現したいことが実現出来たら、それがゴールでしょうか。

例えばあと50年後に「理想の状態」に辿り着くとして、それがゴールだとしたら、そのあとは変化のない同じような日々が続いていくのが理想でしょうか。
ずっとより良い状態に向かって変化し続けるからこそ、人間はワクワクするし、幸せな人生を送ることができると言えるのではないでしょうか。
(参考:何故継続する必要があるのか?
つまり、理想の状態は常にさらに「理想の状態」を目指している状態でしかあり得ず、すなわちゴールに辿り着くということはあり得ないと言えます。

言い換えれば、経営には、「ゴールのその先」があります。
したがって、会社は永遠に続くことが前提となりますから、そのための仕組みづくりが必要になります。

どんな経営者でも、いつかは引退する時が来ます。
しかし、会社は続いていく必要があるので、経営を誰かに引き継ぐ必要がありますよね。
これが「事業承継」です。

事業承継は、その必要に迫られてから慌てて考えるのではなく、常に「自分が引退した後のこと」を考えた上での仕組みづくりを意識する必要があります。
自分が引退したとしても、誰かが「自分の考える理想」を引き継いで、会社を経営していかなくてはなりません。
そのためには、自分以外の人が「理想の姿」を追い求めるための「経営理念」が必要ですし、それを実現するための「組織」や「武器」が必要です。
さらに、「自分の次の経営者」だけではなく、その次、そのまた次の経営者に引き継いでいくことも考えなくてはなりません。
もちろん、具体的な候補は決まっていませんが、「自分の次の経営者(2代目)」が「その次の経営者(3代目)」に引き継ぐことができるよう、仕組みを作ることが必要なのです。
具体的には、2代目で経営が終わってしまわないよう、2代目が3代目に引き継ぐことを前提とした経営をするよう動機づける。
そして、3代目が4代目に引き継ぐことを前提とした経営をするよう、2代目が仕組みづくりすることを動機づける、といったように、創業者がずっと未来を見据えた「事業承継」を行うことが必要になります。

事業承継というと、会社を引き継ぐ際に発生する相続税や株式の分散・集約といったイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、これは事業承継の一部にすぎません。
大切なのは、後継者が創業者の理念を引き継ぎ、経営を続けていくことのできる仕組みを整えることです。
そう考えると、会社を継続させ創業者の想いを実現するには、経営者の年齢に関係なく「事業承継」を考えた経営が必要だということが分かりますよね。

是非、自分が引退した後も続く会社のワクワクする未来を意識し、そのための仕組みづくりに今から取り組みましょう♪

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