旅立ちの地図に必要な要素とは?「地図の要素理論」 ワクワク経営コラム【第182回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

冒険に地図は必要不可欠です。
一方、何の事前情報も持たずに自由気ままな冒険を楽しんだ経験のある方もいるかもしれません。
しかしながら、冒険には何かしらの目的があるはずです。
目的もなく、危険もある冒険に旅立つことは少ないと思われます。
その目的を目指すために、「目的地」は分からなくとも、旅の指標となる地図があるに越したことはありません。
その地図には、最初からすべての情報が記載されている必要はありませんし、またそのような地図を用意することは困難です。
それでは、旅立ちに必要な地図にはどのようなことが記載されている必要があるでしょうか?

まず、目的地や目的地の方角が分かれば記載されていることが望ましいです。
もし正確な場所が分からない場合でも、最低限「目的地の探し方」が分からなければ、どこへ向かったらいいか分かりません。
目的地の場所が分からない場合、町やお城で情報を集めたりしますね。
そのため、どこに町があるか、どの方角に最初の町があるかの情報は欲しいところです。
また、陸と海の輪郭である海岸線や、立ち入り不可能な岩山の場所は分かった方がいいですよね。
そこから先は進めない海や山の位置が分かれば、無駄な遠回りを避けることができます。
さらに、洞窟や塔などのダンジョンの場所、川にかかる橋の場所、そのエリアに出現する魔物の情報などが記載されていれば、かなり冒険の旅もスムーズになるでしょう。

その他、地図に不可欠な要素が2つあります。
それは、「現在位置が把握できる」ことと、「新たに判明した情報を書き込める」ことです。
まず、現在位置については、普通は地図には表示されません。
現代ではGPSで現在位置が表示される地図もありますし、ゲームなどの地図では現在位置が表示されることが多いですが、通常は現在位置は表示されないため、現在地を把握する方法が必要になります。
従って、太陽や星の位置、高い塔などの目印から、地図と照らし合わせ自分の位置を把握することになります。
また、先に述べたように、旅立つ前から完璧な地図を用意することは難しいので、旅先で判明した情報を随時書き込みながら完成させられる地図が望ましいです。
そして、自分が既に行ったことのある場所も書き加えられるとなお良いですね。

これらのことは、経営の旅立ちである「起業」にも当てはまります。

起業するためには、自分の地図である事業計画が必要不可欠です。
経営も目的があるはずなので、まずは目指す場所であるビジョンが描かれていなければなりません。
そして、冒険の全体像である海岸線や岩山の位置といった「輪郭」を示した「ビジネスモデル」、目的地へ至る情報を得る町の場所に当たる「価値」の提供方法を示した「商品・サービス計画」、目的地にたどり着くために必要なアイテムが眠るダンジョンの場所=どのように価値を必要な人に届けるかを示した「マーケティング計画」、自分の立ち位置を知るための指標である「財務計画」、最初の町までの道筋である起業までの「アクションプラン」などが記載されている必要があります。
また、旅立った後で新たな情報を書き加えるため、当初の地図と実際に判明した地図を比較し修正する方法が必要です。
そのため、旅立って1か月後、3か月後、半年後、1年後といったタイミングで、自分の立ち位置を測るための「測定方法=KPI」も地図と合わせて記載されていることが望ましいと言えます。

冒険への旅立ちにあたっては、必要な情報や自分の現在位置の測り方が記載されていて、後から修正可能な地図を持って出発しましょう♪

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